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2013年10月27日

サヨナラヨナグニ

「モイストロール カフェ」から祖内にある「与那国ホンダ」まで、最後のドライブ。
朝お世話になった、「池乃めだか」さんそっくりのおじさんが再び出迎えてくれて、レンタカー返却の手続き。
終了後、朝来た道とは逆方向におじさんが空港へと送ってくれました。10分程の道中では、おじさんが島にたくさんいる馬のお話をしてくださったっけ。鑑札札を付けているから、誰々さん所有の馬かわかるんですよ~とか、たま~に断崖絶壁の下に落ちちゃうお馬さんもいるんです・・・などなど・・・。







サヨナラヨナグニ

与那国空港。もう滅多に来れないだろうなぁ・・・ぐすん(泣)






石垣行最終便は18時35分発。搭乗案内にはまだ少し時間があります。
こじんまりした待合所・・・ですが、レストランやお土産屋さんが(こちらは3店舗ほど)並んでいて退屈する暇などはなさそうです。
レストランもお店も、旧石垣空港の店舗の様子に似ていて、この島の空港らしいのんびりした雰囲気。


そのお店のひとつ、「与那国空港売店サンアイ」で素朴なマグカップをひとつ記念に買いました。
「山口陶工房」の器で、ぽってりした真っ黒いマグです。鸚鵡貝のような渦模様が刻まれているのがポイントで、そこが気に入って購入。
「山口陶工房」は比川集落にあるそうで、こちらも移住されたご夫婦と、娘さん(小学生くらいかな?)そしてわんちゃんと暮らされているそうです。意外と他県から多くの人が与那国に縁を結んでいるのですね。


で、マグカップを買うべく、お店のおばちゃんにお会計をお願いしたのですが、
「ね、ね、あそこに居られるの、ご主人?」と尋ねられたのですよ。振り向くと、商品を手にとって物色する主人の姿が確かに其処に。
他にも複数のお客さんがいるのに、何故ウチのだんなって分かったんだろう・・・と訝しく思っていると、
「お客さんがお持ちのそのバック、それと同じ柄のブレスレットをご主人がされてるからねぇ。良い柄ですねぇ。どちらで買われたの?」とのお答え。
ああ、それで夫婦だと判断されたのか~(笑)なかなか細かいとこに目のいくおばちゃんにちとびっくり。

・・・わたしのトートバックと主人のブレスレットとは・・・紅型チックのひるがお模様。因みにブレスレットは、チャラチャラした金属製ではなくて、革でできたもの。どちらも那覇・浮島通りの「琉球ぴらす」で数年前に購入したものでふたりそれぞれ愛用しているのです。

おばちゃんに買ったお店を尋ねられたので、那覇・浮島通りの~と説明しました。するとおばちゃん、
「4月に沖縄行くのよ~。(本島のことですね。そしてこの日は2月22日です。)浮島通りね、行ってみようかしら。」なのだそうです。
同じ商品はもう無くっても、この柄は定番だと思うので何かお気に入りが見つかるかもしれませんね。(その後おばちゃんは実際何か買われたのかなぁ・・・気になりますよ。)







サヨナラヨナグニ

与那国空港のこじんまりした搭乗手続きカウンター。







搭乗案内までもう暫く。
座って待っていると、数時間前に訪問した「Dr、コトー診療所」で一緒だった若いカップルさんが。お姉さんの方が私に気がついてお互い会釈。再会です。そしてきっと同じ飛行機。

少し離れたところでは、小学校中学年くらいの男の子が「僕これから石垣行くんだよ!」と、嬉しそう。見送りの大人たちも頭を撫でてあげたりと和やかな光景。この子には石垣が大都会に映るのだろうな・・・。はしゃぐその様子はまさにコトー先生のドラマの中の、素朴な島の子そのもの。


搭乗案内が始まりました。
しかしどうやら遅れている模様。



中待合まで入りましたが、やはり折からの強風で石垣から飛んでくるRACが遅れているようです。まだ与那国に到着していないとのこと。
ここで再び不安が。プロペラ機だし、小さいし、この風だし・・・。そして夜だし。ちゃんと飛ぶんだろうか。飛べてもかなりの揺れを覚悟せねばならないか・・・。
待合のテレビには夕方のニュース。何となく眺めて気を紛らわせますが・・・。




来た!RACだ!








サヨナラヨナグニ

強風の中石垣よりご到着。奮闘の名残でまだプロペラをぶんぶんいわせてます・・・。これからまた、わたしたちを乗せ石垣まで復路をゆくのです。







中待合は全面ガラス張りで滑走路もすぐ目の前なので、外の飛行機の様子がよく見えました。搭乗も徒歩で行けちゃいますね。
機体整備を待って、飛行機に乗り込むことができたのは午後7時過ぎ。定刻の30分遅れ。この頃にはすっかり日も暮れてあたりは闇深くなっていました。









サヨナラヨナグニ

滅多に乗れないRACなのに、こんな写真しか無かった・・・。




意外にも満席に近い状態で、プロペラ機は再び石垣を目指して与那国を飛び立ちました。
・・・揺れたかって?ええ、揺れました。離陸時のふんわ~り感は(あの感覚・・・上手く言葉にできないのですが。)、ほんと自分が風に乗ったかのよう。飛行中のプロペラの必死な音もスリルとともに・・・(笑)
でもね、飛行機怖いわたしでも、そんなに恐れていたほどではありませんでした。飛行時間も短かったし、むしろもうちょっと乗っていたかったかも、です。

ただ夜だったので窓外なぁんにも見えず・・・与那国の島影を見ることも、サヨナラを告げる間もなく、あっという間に大海に出てしまったのが淋しかったかな・・・。



またの訪島を願って。
サヨナラヨナグニ。






おまけ





サヨナラヨナグニ

与那国空港で買ったマグカップ。思い出とコーヒーを一緒に飲んでいます。
あ、後方にうららが・・・ねんねしてるの、お分かりになりますか?(笑)




Posted by せまるはこがめ at 16:02│Comments(10)
この記事へのコメント
こんばんは~☆

RACの飛行機は晴れているときは快適ですが、
風が強いと揺れますよね。
特に着陸の時は、怖かったです。

与那国空港は、思った以上に新しいですね。

与那国に行ったら、カジキを食べて、ドナンを頂くというグルメの旅もしてみたいです。
Posted by みるくざけみるくざけ at 2013年10月27日 18:52
マグ、素敵!!
こんなシンプルなの、大好きです!!

以前、粟国に行ったけど、
粟国⇔那覇間の飛行機の登場手続きは、
これまた、面白いですよ~~!
ご存知かもしれないけど、

普通は、チェックインしたら、金属探知機のゲートを通過して終わりだけど、

でも、粟国⇔那覇間の場合、
手動の金属探知機!
金属探知機でOKだったら、ワゴンに乗り込み、
ワゴンの中で、いろんな説明を受けます。

でね、チケットはなく、
巷で見かけるような、首にぶら下げる身分証明書みたいなカードを、
身につけるけど、
きっと、体重ごとに、前もって、
座席も振り分けられてるんだと思います。

飛行機に乗る前は、体重及び、荷物を含む、
体重測定だから、
粟国に行く時は、体重のサバは、読めませんねぇ((●≧艸≦)プププッ

粟国の飛行場は、サトウキビ畑の真ん中で、
とっても、こじんまりしていて、
飛行場と気がつかないくらいでした。
空港建物内部も、これまたこじんまりしてて、

与那国の空港の内部写真をみたとき、
整ってる~~と思いました!

琉球ぴらすの商品、うちも好きで、
ときどき、覗いてます☆
Posted by す~み~☆ at 2013年10月28日 10:18
与那国空港で...カジキ蒲鉾と、カラフルな餅を買った。
泡盛も買ったような...思い出せん...
モノが少ないなぁ、って思った記憶はある。
プロペラ機の非力なカンジ、苦手です。
瞬間に高度が落ちて重力が弱くなり腰が浮くのに
下腹部だけが引っぱられるようなアノ感覚、たまらん...(アレ?(笑))
Posted by B_islanderB_islander at 2013年10月28日 20:55
みるくざけさん

プロペラ機に乗るのは初めてだったので、期待と少しの緊張でドキドキでした~。与那国行きは普通のJTAジェット機だったので、帰りはRACと聞いたときは初RACだ!と喜んだものです。でも当日気象条件が良くなかったので揺れを覚悟しましたよ・・・。
そうですね、着陸時には右に左にゆらゆら~という感じで・・・(笑)。
でも飛行中は思ったほど怖くなくてホッとしました。

以前は波照間行も飛んでいたのですよね・・・。波照間に行きたし、でも船は酔うしで・・・RAC復活を心から待っております。波照間空港も閉鎖されたままなのかなぁ・・・。

日本の最西端の空港は割と立派でしたが、やはりこじんまりしていて雰囲気的には旧石垣空港のJTAターミナルのような・・・。大きさはそれの3分の1位の感じでした。
ローカルな感じの食堂が一軒あって、もう閉店間際の時間だったので、今度機会があったら利用してみたいです。
もちろん!与那国と言ったらカジキとどなんですよね。
島に泊まったら味わうチャンスがあるかなぁ。
ん~もう一回行かねば。
Posted by せまるはこがめせまるはこがめ at 2013年10月28日 22:33
す~み~☆さん

マグを褒めてくださってありがとうございます。・・・何でも褒められると嬉しいものですねぇ。

粟国、いいな。本島周辺の島々は未だ未踏の地でして。いつかは行ってみたいのですが・・・凄くマイナーな渡名喜島とか。沖縄には魅力的な島が沢山でお金と時間が追いつかないです。

うわぁ・・・粟国路線凄いなぁ・・・。なになに、ワゴン車の中で説明?証明書を首にぶら下げて、ですと?
体重によって座席が決まる件は聞いたことがありますが、チケットレスや上記のくだりは初聴きですよ~。
まさかぶら下げてる証明書に「わたしの体重は~キロです。」なんて記載されてるわけでは・・・ないですよね(笑)
証明書は貰って帰れるのかな?だとしたらとてもレアな思い出の品。

しかし乗客の体重でバランスとって飛ぶ飛行機って・・・なんか頼りない(笑)。
ま、体重ごまかしたら飛行の安全を脅かしかねないからここは正直に申請するしかないですね・・・(笑)

そっか・・・粟国空港はもっともっとちんまりしているのでしょうね。
それはもう確かに空港というより、飛行場と呼んだほうが似合っているのかも。お土産屋さんなどはありましたか?粟国羊羹とか、有名な塩なんかが名物かな?
でもいいなぁ・・・さとうきび畑に囲まれた滑走路。長閑なんでしょうね。港の方が賑わってたりして。

す~み~☆さんもぴらす、お好きなんですね。沖縄に行くと必ず寄っているお店のひとつです。自宅からネットショッピングも時々・・・。
あ、もしかしたら、これまでにお店でお会いしているかもしれませんね!(笑)
Posted by せまるはこがめせまるはこがめ at 2013年10月28日 23:12
こんにちは。
いよいよ与那国から石垣へ戻られるお話なんですね。
池乃めだかさん似のおじさんとのお別れ
空港売店のおばちゃんのチェックも鋭いですね~(笑)
琉球ぴらすさんの商品ステキですから、目を引いたことでしょうね^^。
RAC 思っていた程揺れなくて良かったですね。
個性的なマグカップ・琉球ガラスに活けてあるデンファレ・愛嬌あるシーサー・くつろいでいるうららちゃん
可愛いですね~♡  にく子
Posted by 福のにくはら福のにくはら at 2013年10月29日 14:19
B islanderさん

・・・ん?
「たまらん」って(笑)。たまらんくらい病みつきなんじゃないですか~。へぇ~Bさん、あんな感じお好みなんだ。では絶叫系にはホイホイ乗り込んじゃうタイプで?わたしダメだなぁ・・・。キモチワルイ。
そうそう、おっしゃる通り「非力なカンジ」ですよね、RAC、というかプロペラ機は。なんとあの機材で那覇⇔与那国を飛んでる便があるんですって?そんな長い距離をあの頼りない飛行機が・・・怖。途中海ばっかりだし臨時に降りる陸地もないし・・・。

おや、空港内のお店は品数が少なかったですか?Bさんのお好みのものが無かったか・・・。
カラフルな餅?なんだろう?わたしももうひとつの売店で、おばちゃんからしきりにクバ餅を勧められたっけ。数が多くて食べきる前に硬くなっちゃいそうだから買いませんでしたが。

ところで前にも尋ねたかもしれませんが、Bさんのブログに「デジカメ散歩~与那国編」はありませんでしょうか。もし過去記事にあったなら是非拝見したいなぁ。Bさんのことですから色んな面白いもの見つけてそうで。
Posted by せまるはこがめせまるはこがめ at 2013年10月29日 22:55
にく子さん

はい、いよいよ、というかやっと石垣に戻る話まで書けました(笑)
与那国は日帰りだったので、もっと記事もコンパクトに纏めたかったのですがついあれもこれもと盛り過ぎて・・・(笑)。
もう自分で書いていて時系列が分かんなくなっちゃってます。今年は9月にもにく子さんのお店にお邪魔させていただきましたので、この後に書く2月のお店訪問と記憶がごっちゃになってます(笑)。
記憶があるうちに書かねば書かねば・・・。

ほんとに池乃めだかさんにそっくりさんでしたよ~。にく子さんが与那国でレンタカー借りたら、あ、この人・・・って気がつくくらい(笑)。
空港のおばちゃんも、急にわたしのダンナ当ててみたりして???だったのですが、バックとブレスレットの柄を見つめていたなんて思いもよりませんでしたよ。その後那覇に行かれたのかなぁ・・・。

鋭い、と言えば。
にく子さんも最後の画像、よ~くご覧になっていらっしゃる(笑)
だってうらら、殆ど見えないでしょう。
そう、デンファレが入っているのはブセナテラスで数年前に購入したガラス器です。シーサーは石垣の米子焼きです。
デンファレや蘭の花はわたしの最も好きな花でして・・・。那覇空港に降り立つと、ボーディングブリッジからターミナル内、あちこちたくさんのかわいい蘭に出迎えられて、ほんとに幸せな気持ちになれるんですよ・・・。
Posted by せまるはこがめせまるはこがめ at 2013年10月29日 23:23
あ、そうそう、クバ餅!
黒糖味とか紅いも味とかイロイロあってカラフルでした。
与那国行ったのはブログ始める前だったんで載せてないんですよねぇ。
デジカメも持って無くてフィルムカメラだったし(どんだけ昔なんだ(笑))
Posted by B_islanderB_islander at 2013年10月31日 20:10
B islanderさん

お答えくださってありがとうございます。
お、当時は「デジカメ散歩」まだ始まっていなかったのですね。そうですか、フィルムカメラとお散歩されていたのですね。
いつの頃からかデジカメが主流になり、それとともに街の写真屋さんも姿を消していったような気がします。
お願いしま~すって、現像に出すのもまた、待ち遠しく、仕上がりが楽しみだったりしたものですがね。

あ、与那国空港で買われたのはクバ餅だったのですね。そうそう・・・バリエーションによって色味が違っていたような。クバの葉に巻きついているような(?)そんな形状だったと思います。
今だったらきっとこのカラフルなお餅を記事にupしていることと思います。
これは、もういちどBさんに与那国に行ってもらわなくちゃ、デスネ。
Posted by せまるはこがめせまるはこがめ at 2013年11月01日 20:19
 
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