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2013年08月23日

曇天の孤島

2013年2月22日。
JTA961便にて30分程のフライトを楽しんだあと、お昼前には与那国島へ無事到着いたしました。

着陸間際、機内から見えた島の様子は・・・それはもう何というか、今まで知っている沖縄のどの島とも異なるオーラを放ち、なにか怖ささえ感じられる雰囲気。
西表島を過ぎたあたりからずっと厚い雲に覆われていたので、気がついたらもう既に与那国上空まで来ていたのです。
何気なく窓外に目をやったら、灰色の雲の途切れ目から島の東の端っこ、東崎から続く海岸線が見えていて・・・晴れていないからそう見えるのか、島を縁取る海の色は珊瑚礁の形は見て取れるものの、深緑・抹茶色・黒ずんだ灰色・・・複雑でダークな色合いなのです。
そんな異界を思わせる風景の中、更に「浦野墓地群」が足下に現れ、ほんとにこれは・・・人間界以外の場所へ来てしまったのか!?と恐れおののいてしまう、そんな思いを抱いての初上陸となりました。







曇天の孤島

飛行機を降りてからは皆さん歩いてターミナルビルへ向かいます。








曇天の孤島

ターミナルビル内にはあちこちに「コトー先生」のポスターが。与那国に来たことを実感。








曇天の孤島

荷物受け取り場にて。ほら、ベルトの内側には与那国島が。








日帰りなので受け取る荷物もなく、そのまま通り過ぎて空港出口まで行きますと、あらかじめお願いしていたレンタカー屋さんが待っていてくれました。「吉本新喜劇」に出てくる「池乃めだか」さんに似た小柄なおじさんが、わたしたちを車に乗せて営業所へと運びます。






曇天の孤島

わたしたちのほかにも2人の若い男子のお客さんが。バイクをレンタルして出発していきました。






曇天の孤島

レンタカー営業所の壁には蝶の標本が。与那国島には気流に乗って珍しい蝶がやってくるそうですね。






今日一日、正しくは帰りの便までのおよそ7時間をレンタカーで行動します。手続きを終え、いざ出発・・・とハンドルを握った主人があれ?と訝しげな表情。借りたばったりの車なのに、ガソリンメーターが「E」に近い・・・。これでは返却時に満タン返しせねばならなくなるじゃありませんか・・・。いや、島一周分もたないかも。
主人がその旨を伝えに行くと、「与那国ホンダ」の小柄なおじさんはレンタカーを急発進させ、営業所目の前にある小さなガソリンスタンドで急いで給油。営業所には他に誰もおらず、電話も鳴ったりとおひとりで忙しそうです。


なにはともあれ。
与那国巡りスタート。
時計回りにまずは島の東へ。






曇天の孤島

牧場が広がり、風力発電施設も姿を現す。外周道路東側は全く人間には出会わず、自由気ままなお馬さん・牛さんたちがいっぱい。







曇天の孤島

島の東海岸線。きっと晴れていれば与那国の珊瑚も風情ある色合いだろうに・・・。曇天の下、ただただおどろおどろしい絶海の孤島のイメージのままに・・・。下に道路が見える。もしかして海まで降りることが出来たのかも。






お馬さんたちはわたしたちのレンタカーなど目もくれず、道路と牧草地を行ったり来たり・・・。道路には彼らの落し物も数多く、こちらが闖入者であり、遠慮せねばならない雰囲気。人っ子一人いない中、お馬さんを避けてゆっくりドライブを続けていたら、もう間もなく「東崎展望台」。




・・・続きはまた近日中に。



Posted by せまるはこがめ at 16:09│Comments(6)
この記事へのコメント
コトー先生、良かったなぁ、また観たくなってきた。
続編をやらないのかな。
 >池乃めだかさん
なんとなく、容貌が脳裏に浮かびます(笑)
 >ガソリンメーターが「E」に近い
なんとなく、期待通りって思いました(笑)
おぉっ!柵がない!
車ならいいけど、自転車だとこわいな。
お天気はあまりよろしくなかったみたいですね。
Posted by B_islander at 2013年08月24日 07:03
B islanderさん

沖縄を舞台にしたドラマは数あれど、コトー先生は見ごたえがありましたよね。DVD借りてこようかな・・・。与那国の風景見てるだけでも楽しいし。
あ、でも怪我とか手術シーンは直視できない・・・。ああいうのダメなんです。血とかね・・・。

あはは、池乃めだかさん、分かってくださって嬉しい。関西の方なら絶対ピンと来るとは思ったのですが。
え、ガソリンメーター予想通り?もしかしてBさんも与那国に行かれた時に「与那国ホンダ」さんで借りました?で、思い当たる節があるとか・・・(笑)

そうなんです、道路と牧草地の境目がありませんね。サファリパーク状態というか・・・(笑)あんまり沢山うろうろしているのでびっくりしましたが、馬さんも牛さんも大人しく、お馬さんの親子など可愛かったです。
あ、でも「与那国ホンダ」の池乃めだかさんが(笑)仰ってましたね~。自由すぎてたま~に崖下で昇天してしまってる馬さんがいるとか・・・。
断崖絶壁に囲まれた与那国ならではのエピソードではありますが、気をつけてね。・・・合掌・・・。
Posted by せまるはこがめせまるはこがめ at 2013年08月24日 21:09
こんにちは。いよいよ与那国にたどり着いたんですね~。 
荷物受け取りのベルトコンベアに模型、Dr.コトー診療所のポスターもイイ感じですね^^
レンタカー営業所のおじさんが池乃めだかさんに似ているというのも親しみがもてますね~。
放牧されている馬さん・牛さんののんびりした感じが与那国らしさを感じさせるんでしょうね~。
でも、Bさんへのコメントを見まして、断崖絶壁をスリルと切ない思いがしました。  にく子
Posted by 福のにくはら福のにくはら at 2013年08月26日 17:09
せまるはこがめさん、あぶないところだったね!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130826-00000025-jij_afp-int
Posted by B_islanderB_islander at 2013年08月26日 19:53
にく子さん

はい、やっとやっとこのブログ記事で与那国までたどり着きました~(笑)。
2月の旅行記、いつものことですが時間がかかってここまで来るのに何ヶ月かかっているのでしょう・・・(笑)。

空港に降り立った途端から、そこはすっかり与那国島でした。手作り感溢れる島の模型も、数年前の少し色褪せたコトー先生のポスターも、この最果ての島らしく好ましい雰囲気を醸し出していましたよ。
池乃めだかさん、意外と皆さんに知られているのですね。営業所のおじさん・・・そのルックスもお客さんへの対応もおっとりされていて可愛らしかったです。島ののんびりした空気に迎えられて、お天気はイマイチでしたが嬉しい初上陸となりましたよ。

お馬さん・牛さんも大人しく、大きな体をしていますが、怖さは感じませんでした。きっと一年365日マイペースで暮らしているのでしょう。島の環境が彼らの生活に合っているのだと思います。与那国の風景に素敵なアクセントを添えていますね。
沖縄の他の島とは異なって、男性的な景観がダイナミックな与那国島。崖から下を覗き込んだら引き込まれそうな怖さがあります。動物たちの可哀想な姿は見たくない・・・でも彼らにとって厳しい自然もまた、この島の姿なのでしょうか。
Posted by せまるはこがめせまるはこがめ at 2013年08月26日 22:48
B islanderさん

はい!わたくしせまるはこがめ、大変怖い思いをいたしました・・・。
もう少しで中国のお金持ちの食卓にのぼるとこでしたよ!危ない危ない・・・。
営利目的のためか、恐ろしいことを企み、実行する人間がいたものです。天然記念物といったところでお構いなしなんですもの。大切にしてくれなきゃ困ります。
どうなることかと心配し合った他の仲間も、どうやら無事だったみたいでホッとしました・・・。
Bさん、ご心配ありがとう。お優しい人間も沢山いるのにねぇ・・・。
Posted by せまるはこがめせまるはこがめ at 2013年08月26日 22:59
 
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