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2012年10月28日

古都巡り~平安装束とお狐さま~

十月も下旬。こちらの一日の最高気温が、同日の沖縄の最低気温を下回る日も珍しくなくなってきました。
えっ、いまだ28度まで上がる日もあるんですか?28度・・・どんな体感だっけかな・・・。
あんなに殺人的暑さの夏だったのに、早もう忘れてしまってる。。。人間いい加減なものだ。


さて
3つほど前の記事でしたか。ご紹介しました「京都ホテルオークラ」で朝食を頂いたあと10時にはチェックアウト。
ホテルを一歩出た途端、眩しすぎるおひさま光線と、もわ~~んとした暑さにクラクラする。うゎ今日も酷暑の一日か。
10時にしてこんな暑さ・・・今日一日を有意義に過ごすにはなるべく体力を温存せねば。
というわけで、最初の訪問地へはすかさずタクシーを拾って向かう事にする。



下京区にある風俗博物館。




古都巡り~平安装束とお狐さま~

こんなふうに沢山のお人形が並んでいます。お雛様風情。




ここは例によって「源氏物語」に関係する場所でして。
源氏35歳の時に建築した御殿「六条院」を四分の一スケールで制作、展示してあります。
源氏がその生涯で最も栄華を極めた壮年期、彼の長年の夢であった御殿が完成するのですが、この「六条院」は一種のハーレムなんです。・・・つまりは源氏の最も愛した「紫の上」はじめ、その他お気に入りの女人を集めて住まわせた2万坪もある大邸宅。
この広大な敷地を4つに区切り、それぞれに四季の名を冠した町に大切な女性を集め、源氏と紫の上はそのメインになる「春の町」に居住した、と物語にはあります。
・・・したい放題ですね、光源氏。ご自身はそりゃ満足でしょうけどここに集められた女人の皆様方の心中は如何なものだったのでしょう。諍いもなく、ことを荒立てることもなく・・・賢明で高貴な女性たちは表面上は穏やかに過ごしていらっしゃったようです。(心の奥底には渦巻くどす黒いモノがあったのかも・・・。)




古都巡り~平安装束とお狐さま~

平安貴族の皆さんは・・・恋愛に精を出す以外に、日がな一日何をなさって過ごしていたのかなぁ。。。




さて、こちらの博物館では畳の間で勝手に装束を羽織って撮影出来たりもします。(博物館と名が付いているけど、雑居ビルの5階ワンフロアにあって、なんだか個人所有の資料館のような雰囲気でした。)





古都巡り~平安装束とお狐さま~

そこで・・・娘に羽織らせ、源氏と思われる殿のお隣に並べてみました。・・・わたしもなりきってみたけど、写真はNGで(笑)。嬉し恥ずかし姫コスプレ。



・・・はいっ、楽しかったで~す。


さて次行こ。次っ。




貴族ごっこを終えて、お昼ご飯の予約時間まで間があったので、急遽もう一箇所挟むことに。とにかく暑いので歩けない。。。またもやタクシーを拾い、京都駅へ。JR奈良線で何年ぶりかで伏見に向かいました。


伏見稲荷大社。
ここは全国に3万社ある「お稲荷さん」の総本宮。1300年の長きにわたって人々の信仰を集め続けている立派な神社です。




古都巡り~平安装束とお狐さま~

伏見稲荷といえば、この「千本鳥居」。目に映る真っ赤な迷路。


赤と緑の配色の、派手な本殿の後ろに真っ赤っか~な「千本鳥居」がずらっ~と続いています。真夏の暑さとの相乗効果でくらくらしそうな。。。そして幻想的な雰囲気は、真昼間なのに異界への進入路の如く・・・薄暗く、現実感がなくて、それこそ狐に化かされてしまいそうだ。




古都巡り~平安装束とお狐さま~

「おもかる石」。・・・この言葉がそのまま予想ワードに出てきてちょっとびっくり。



千本鳥居を抜けると「奥の院」に出ます。空が頭上に広がってることで・・・狭い鳥居道から抜け、現実世界に戻ってきたみたいな気分になる。ここには狐の形の絵馬が沢山奉納されていました。
そして「おもかる石」。
持ち上げて軽く感じたら願いが叶う・・・なんて無理言うなぁ。。。誰がどう見てもずっしりした重量感の石に違いない。画像にはないのですが、灯篭の上に丸い石が載っていて、子供の頭くらいの大きさはありそうでした。間違って足に落としたりしたら「ふんぎゃー」ですな。
ここでも娘がチャレンジ。くれぐれも落とさないでね・・・。(石が割れても大変マズイ。)
抱え込んで・・・ほんのわずか持ち上げた程度でした。3秒間くらいは頑張ったそうですが。
重いか軽いかなんて主観的なものだから、そこはポーカーフェイスで「ふっ、意外と軽いじゃない。」って言ってのけたら神様も驚愕し、願いを聞き届けてくれるんじゃ・・・ないかなぁ。





古都巡り~平安装束とお狐さま~

稲荷さんで買ってきたお守り。不気味な感じの全く無い白狐が可愛い。
右は「達成のかぎ守」。ペンダントになってて洒落てます。
次回の沖縄旅にと思い、「旅行安全守」も購入いたしました。
おきつねさんのご加護がありますように。





























Posted by せまるはこがめ at 16:54│Comments(10)
この記事へのコメント
こんばんは~☆

十二単、京都らしいですね。
同時に歴史を感じます。
娘さんの十二単姿、見たかったなぁ~(笑´∀`)

伏見稲荷、いつか撮りたいところです。
でも、その前にいつ京都に行けるかな(笑´∀`)
Posted by みるくざけみるくざけ at 2012年10月28日 20:41
記念撮影はいいけど、その源氏...
美しくは...
千本鳥居!キレイ!荘厳!
これは見たいね~。
Posted by B_islander at 2012年10月28日 22:26
こんにちは。京都の2日目が始まったんですね~^^。
源氏の世界を楽しめる博物館、十二単姿の娘さん 美しかったでしょうね☆ 
伏見稲荷大社 厳かですね~。 本当に目が眩みそうですね。
おもかる石 きっと娘さんには軽く感じられたことでしょうね。
願いが叶って良かったですね♪
お守りの白狐 可愛いですね。  
このお守りと一緒に沖縄へいらして下さいね~。  にく子
Posted by 福のにくはら福のにくはら at 2012年10月29日 16:40
そちらのほうは過ごしやすい季節になってる
ことでしょうね~
そろそろ紅葉もみごろをむかえますね☆
沖縄も夜は涼しくてすごしやすくなりましたが、
日中は暑く、まだまだ半そでですね~。

娘さん髪も長いし十二単お似合いのことでしょうねぇ。
いつかくるお嫁入りの日を想像して
しまわなかったですか?(^v^)
Posted by 00375 at 2012年10月29日 20:52
みるくざけさん

京都ならではの体験です。でも沖縄に行ったら紅型を羽織ってみたくなるんだろうなぁ。どちらも個性的で素敵な衣装ですね。
あら、娘を見てみたかったですか?高3といえども童顔の娘なので、まるで七五三の記念撮影のようでしたよ~(笑)。

伏見稲荷、是非行かれてみてくださいね。JR駅からも私鉄の駅からも降りてすぐ、ちょっと歩けば行ける距離に有ります。駅のホームも「千本鳥居」を真似て赤く塗装してありますよ。
駅周辺も神社にお参りする観光客目当てのお店が連なっていて、覗きながら歩くのが楽しいですよ。
そうそう、この辺は「すずめ焼き」が有名みたいです・・・。割とリアルな姿で焼き鳥みたいに串に刺してあって・・・。いいえ、わたしは食べることできませ~ん(笑)。
Posted by せまるはこがめ at 2012年10月29日 22:11
B islanderさん

お、源氏の顔に目をつけましたか・・・。
これ、いまいちですよね~(笑)。穏やかそうな笑を浮かべているけど、おっとりしたお公家さん顔。
まぁ、平安美人は今の美人の基準とかけ離れているから・・・。まずふっくらしている方が好まれたようですし。
白いお粉にまろ眉、お歯黒・・・。どう考えても変でしょ。日本史の教科書にある絵巻の顔、皆おんなじだし。

伏見稲荷・・・五穀豊穣と商売繁昌の神様を宿す神社だそうです。初詣なんか凄い人出なんだろうなぁ。
Bさんも是非この鳥居の迷宮を歩いてみてください。
どうですか、たまには「京都デジカメ散歩」なんてのも。
Posted by せまるはこがめ at 2012年10月29日 22:26
にく子さん

ありがとう!沖縄へと誘ってくれて。きつねさんのお守りを携えて伺いますよ~。・・・特にわたしは飛行機が怖いので・・・機内では握り締めて、那覇空港への無事着陸を祈りながら・・・ね(笑)。
娘に装束を着せてはみたけど・・・いえいえ、そんな美しいなんて・・・。コスプレごっこです(笑)。娘もわたしも面白がって羽織らせてみました。わたしはいつか紅型を着てみたいなぁ。。。

お稲荷さんは本殿も大きくて鳥居は勿論、全体的に荘厳な雰囲気でした。奥の院の後ろには「稲荷山」が広がっていてそこにも数々の祠があるそうです。・・・あんなに暑い時期じゃなかったら、お山を歩いてみるのも気持ちよかったかもしれませんが、何しろ気温36度・・・きつくて断念しました(笑)。

娘にも重たかったであろう「おもかる石」ですが、取り敢えず一番差し迫った願いが叶い、世の中の全ての神様に感謝したい気持ちです。
Posted by せまるはこがめ at 2012年10月30日 21:38
00375さん

今年の内地の夏は・・・酷い暑さが続きました。沖縄も台風が毎週末のように接近して大変でしたね。御苦労様でした。台風疲れ出てませんか?(こんな言葉はあるかしらん。)
そして、そんな暑さはどこへ行ったのか・・・この頃では夜明け前など10度を割ってる日もあり、なんか火の気が欲しいなぁと早くも感じてます。
半袖~?こっちではとてもとても・・・もうニットが恋しい気候ですよ。
自宅背後には小高い山が広がっているのですが、紅葉を迎えると綺麗なお山に変身します。いつも見てる景色なのに毎秋惚れ惚れしますよ。時期が来たら画像をupしてみましょうか。

皆さん綺麗だったでしょう~と仰ってくださいますが、娘のなんちゃってお姫様姿は、飽くまでもネタでございます(笑)。源氏物語の中の姫様になってみたかったという・・・。
「いつか来るお嫁入りの日」・・・え~来るかなぁ~運命の日!来てもらわなきゃ困りますがな(笑)。
Posted by せまるはこがめ at 2012年10月30日 21:54
千本鳥居…
京都に行ったら、是非見てみたい場所です。
なんかこう、オカルトチックでいいよね。無限ループ的に出られなくなりそうで。
出られなくなったら困るけど。

京都に行く前にはガッチガチに鍛えて行かなきゃな。
おもかる石をひょいっと持ち上げて、『世界を我が手に!』って叫ばなきゃ。
Posted by 昆布山葵 at 2012年11月01日 13:46
昆布山葵さん

そうそう、この先に続くのは異界への入口か・・・ってね。
随所に配置されたお狐さんも、何やら目付き妖しく、魔界へ誘ってくれそうな。
詳しくないけど、京都にはオカルト的な言い伝えもあちこちに転がっているそうです。源氏物語にしたって、物の怪がストーリーを大きく動かしたりしてるし。まぁ神社・仏閣には不可思議な雰囲気が漂っているものですね。
沖縄の御獄しかり。
で、そんな空気が嫌いじゃなかったりしますが。たまには足を踏み入れたくなる。でも御獄もそうですが、無礼の無いよう行動に気を付けなきゃなりませんね。

おもかる石を軽々持ち上げたら、お狐さんも神様もおおっ!びっくりされること間違いなし。きっと昆布さんに後光が射しまくり。眩しいっ!
・・おもかる石を掌中で転がして、世界征服してみますか(笑)
Posted by せまるはこがめ at 2012年11月01日 21:35
 
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