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2022年01月29日

2020沖縄 いにしえの、首里のお城は…

2020年11月11日。

沖縄最終日。
ナハテラスチェックアウト後に訪れたのは首里城公園。
1年前のひとり旅で眼にしたのは…離れた龍潭池からの、焼け落ちた城のかろうじて残っていた瓦屋根。旅の1週間前に大火災が発生し、その時は近寄る事が出来ませんでした。
1年の時を経て、主人と公園内へ歩を進めます。事前にBさんの訪問記などを拝見していたので、どんな様子なのか少しは掴んでいたのですが、実際訪れてみると…ほんとうに変わり果て「首里城跡」となってしまっていた。
沢山の写真を撮ってきています。今回の記事はその中から選び出した画像を中心に纏めさせてください。あまり多くを語るのは控えめにして。




2020沖縄 いにしえの、首里のお城は…

歓会門をくくればなだらかな石段。






2020沖縄 いにしえの、首里のお城は…

龍樋からの湧水は変わりなく。瑞泉門〜漏刻門。見上げる威風堂々とした佇まい。この辺りに大火が及んでいなくてまだよかった。






2020沖縄 いにしえの、首里のお城は…

こちらも立派な広福門。普通に王城が存在しているように思えてくるなぁ。そして首里森御嶽(すいむいうたき)、神聖なる京の内。小説「テンペスト」の世界が蘇る。聞得大君のミセゼル(神託)とはどのような調べだったのだろう。





2020沖縄 いにしえの、首里のお城は…

西(いり)のあざなからの眺め。都会に成長した那覇の街、そして海が一望出来るますね。晴れた日のパノラマは絶景でしょう。iPhoneをズームしているので画質良くないけど、首里駅へ向かうラッピングのゆいレールを撮ることが出来ました。


ここから先は有料エリアへ。





2020沖縄 いにしえの、首里のお城は…

絢爛豪華な首里城を背景にしていた御庭(うなー)。多くの人々が魅了されていた真っ赤なお城がありません。






2020沖縄 いにしえの、首里のお城は…

「見せる復興」ではあるけれど痛々しい。そして復興はまだ始まったばかり。この様子を見る限り先はとても長そうです。






2020沖縄 いにしえの、首里のお城は…

白銀門。復元されたものとはいえ、重厚な石積みの見事なこと。この先の寝廟殿は亡くなった国王を一時安置する為の、最も神聖化された場所だそうです。





2020沖縄 いにしえの、首里のお城は…

そして…東(あがり)のあざなからの風景。城外の街や城内の正殿裏、御内原(うーちばら)を一望出来ます。天候によっては聖なる久高島を望むことも出来るなんて素晴らしい。





2020沖縄 いにしえの、首里のお城は…

高さのある東のあざなからだらだら降りて来て…この辺りの城壁の曲線美も見事だなぁ。






2020沖縄 いにしえの、首里のお城は…

久慶門まで辿り着きました。




主である首里城を失っても見応えのある首里城公園でした。
琉球王朝を舞台にした小説を幾つか読んでいるので、シーンを思い浮かべながら興味深く眺め歩くことが楽しかったけれど。
でもまさか、あの首里城が一夜にして焼け落ちてしまうなんて夢にだに想像しなかった。誰もがそうですよね。戦時でも無い平時なのに…。
何が起こるかなんて、ほんとうに誰にも分からないことなんだなぁ。
「首里城址公園」が、再び「首里城公園」として不死鳥のように還ってくる日を、じっと、待ちます。その時の訪れは誰にとっても大きな歓びとなることでしょう。


                                                        つづく。




















Posted by せまるはこがめ at 16:36│Comments(14)
この記事へのコメント
首里城、早く復興してほしいですね。
見せる復興。
痛々しいけど、これもある意味必要なことでしょうね。
黒いビニール袋の塊が、黒い衣装を着てイベントがあったのかと思いました。
私も今度、行ってみようと思います。
いまだに行けてないけど
Posted by :*:天使ちゃん:*::*:天使ちゃん:*: at 2022年01月29日 17:56
天使ちゃんさん

首里城が火災に見舞われたのはコロナ前でしたね。
その後こんな世の中になってしまって困難が多く、復興は進んでいるのかしら?と心配になります。
世間から忘れられていたら…と。
見せる復興は再建されるまでの限定ですが、以前の姿を知っていると複雑な思いになりますね。
機会がありましたら是非脚を運ばれては如何でしょうか。
ん?黒い衣装?
あ〜ほんとだ〜沢山の家臣が並んでいるように見えますね〜。
ほんとほんと頭を垂れて座っている人々のよう。
この写真、どんより不穏な空の色も相まって、そして並ぶ「黒」にただならぬ雰囲気が漂ってる〜(笑)
Posted by せまるはこがめせまるはこがめ at 2022年01月29日 21:49
再建中の現場以外は何となく、我が家も見慣れた景色かもです。
一度は、再建中の現場は観てみたい。
あとは、我が家と沖縄とコロナの相性次第ですが。
ま~ぁ、他の大半の方同様、現状はどん底の関係ですね。
どん底いうことは、あとは上がっていくだけだと思っておきますけど(*´▽`*)
ちなみに、最近、流行り?の縦読みとか仕掛けとかは何もないですから、もし、考えられたとしても何も答えは出てきませんから(笑)
天使ちゃんが言われているのは何となくわかる~~ぅ(若い女性風に)!!
いわゆる黒子というやつですね。
ブラタモリのフリップ持ちとかに現れる。
その他にも色んな出番はあるんでしょうが。
Bさんも観てるだろうから、あえてブラタモリにしてみました。
さっ、仕事に行ってきま~~す。
行ってらっしゃ~~い。
だって、家族は皆、寝てますから・・・。
Posted by インテ at 2022年01月30日 06:16
おぉ、首里城に行かれたんですね。
って、予告してましたからね(笑)
あぁ、見慣れた光景だ。
早く工事始まらないかなぁ。
ブラタモリ観た!竹富島。
そっか、インテさんは休日出勤か。
行ってらっしゃ~い。
Posted by B_islanderB_islander at 2022年01月30日 08:10
インテさん

そうですね…「我が家とコロナと沖縄の相性次第」。
う〜ん、タイミング?
ここから先はまたまた読めない状態ですよね。きっと多くの人が、予約してはキャンセルし…を繰り返しているここ2年でしょう。
春休みこそは…叶えたいですね。
お嬢さんも小学校ご卒業でしょうか。
オミクロンの亜種も登場してもう訳わかんないから、いっそ気をつけながら暮らす、旅するしかないのかな、とも思うようになってきました。
まぁ罹らないに越したことはありませんが。
おぉ、ポジティブですね。確かに後は登るだけ、今が底だと信じましょう。
縦読みというワードが見えたので、目線を縦にしてみたけどなにも無かった…(笑)
時々新聞のラテ欄でもコレ隠されている時あるよね。
わかるぅ〜〜って若い女性風な口調で?じゃエリナさんに変換してみた(笑)
黒い塊が黒子やイベント衣装に見えますよねぇ。
ブラタモリ、録画していた石垣島をやっと先程視たばかり、コメント、タイムリーなブラタモリネタですよ。
おや、今日は休日出勤ですか?しかも早朝から読んでコメントくださったの?
これはいつにも増して感謝感激。
行ってらっしゃい〜って自分で言う?(笑)
あらぁ…みなさまご就寝中ですか…。
玄関ドアがぱたん…と静かに閉まって…寂しい。
Posted by せまるはこがめせまるはこがめ at 2022年01月30日 14:39
B islanderさん

そう、前回記事の最後に首里城と申していましたね(笑)
この訪問前、Bさんの首里城散歩を拝見していましたので、大体の様子は知っていましたが…やはり勿体無いことをしたなぁと。
西のアザナは初めて足を踏み入れたエリアでした。こちらの整備が完了し、公開になって数ヶ月であの火災…。
本文にも書きましたが、戦時でも無いのにこんなことが起こるなんて誰しも思わなかったことでしょう。
この記事から1年以上経ちましたが、今もコツコツ復旧を進めてくださっている方々がおられるはず。
昨日のブラタモリはまだ録画のまま。
先程やっと石垣島を視聴。
風の抜けを弱める為道が曲がっている、というのは以前何かで読んで知ったなぁ。本島でも同じかと。
やはりブラタモリの内容は興味深いですよね。
ただ今回の放送、出演者誰もマスクしてなかったけど…12月初旬の、沖縄の感染者一桁だった頃のロケかしら。
軽石は来ていたから秋以降ですよね。
インテさんはご苦労さまの日曜出勤ですね。と言うことは平日代休で、ゴールデンに登場されるか(笑)
Posted by せまるはこがめせまるはこがめ at 2022年01月30日 14:49
ボクが行ったの、去年の春でしたが、もうずいぶん
復興が進んでいるのでしょうね~。
ある意味貴重な見せる復興ですが、やっぱ元の姿みたいですよね、早く。
Posted by sperrysperry at 2022年01月30日 16:36
sperryさん

sperryさんが去年の旅で行かれた時、この記事の頃よりも復興が進んでいたでしょうか。
去年11月、わたしの沖縄旅では訪問しなかったので。
2019年10月31日未明の映像は、今思い出しても衝撃的ですよね。
現実のものとは思えなかったな。
その後思いもかけない世界的な感染症の大きな影響で、世間からもちょっと忘れられがちな首里城復興ですが、少しずつでも未来に向かって向かって進んでいるといいな。
そうですね、今だけの見せる復興も大切だけど、あの優美なお城の姿を早く目にしたいですよね。
Posted by せまるはこがめせまるはこがめ at 2022年01月30日 21:40
首里城の再健まではまだまだ時間がかかりそうですね。コロナ感染拡大の繰り返しで再建作業も進まないのでしょうね。
私も天使ちゃんと同じく、黒い袋が作業してる人達かと思いましたよ。
それにしてもせまるさんの首里城についてお詳しいこと。首里城に限らず沖縄全般にもですが。ウチナーンチュの私なのに分からない事ばかりで恥ずかしいわ(笑)
いつか首里城が無事に復元できた際にはみんなで一緒にお祝いに見学に行きたいですね。
その時にはガイドをよろしくお願いしますよ。
Posted by メープルメープルメープルメープル at 2022年01月31日 22:35
メープルメープルさん

コロナ禍でなければもう少し復興が進んでいるかもですよね。
そうでなくとも、全焼してしまってかなり大掛かりな再建なのに…。
お金以上に労力が膨大なものになりそうですよね。
天使ちゃんと同じように感じられましたか?
そう言われて改めて見ると…。
なんだか王朝時代の家臣が、黒い衣装でずらり並んでいるようにも見えて。
空も怪しい灰色の雲だらけ。
あぁ、首里城の喪に服しているように見えてきてしまった…(泣
ええっ、わ、わたしが首里城ガイドだなんてムリですぅ〜(笑)
メープルメープルさんが恥ずかしくなることなんて無い無い〜(笑)
わたしの沖縄知識なんて本からの受け売りでしかありませんから、これからも「生の沖縄」を沢山教えてくださいね〜。
うん、みんなでお祝いに行きましょ!
そして首里城をバックに記念撮影で決まり、ですね。
あぁその日が待ち遠しいなぁ。
Posted by せまるはこがめせまるはこがめ at 2022年02月01日 15:12
 首里城跡ですね。 突然の火災から2年以上がたちましたが、正直まだ信じられないです。

 今は「新春の宴」も開催できるほどにはなりましたが、完全に復活するのはまだまだ先になりそうですね。

 あと有料区域の写真もありがとうございます。 晴れた日は久高島も見えるんですね。 久高島、いまだに行ったことないです。 旧正月はにぎわったと思います。
Posted by 美江美江 at 2022年02月01日 23:33
美江さん

今年のお正月には「新春の宴」をご覧に行かれていましたね。
思いもしなかった火災で全焼してしまい、その後はコロナ禍に見舞われて…そんな中にあっての開催はとても嬉しいことだったでしょう。
お正月に相応しい雅な舞踏なのでしょうね、いつか年末年始を沖縄で過ごすことができたら、わたしも自分の目で鑑賞したいものです。
美江さんも首里城が失われたこと、まだ信じられないのですね。
そうですね、ゆいレールが首里駅に近づくと、丘の上には壮麗なお城が存在しているように錯覚してしまいます。
メープルメープルさんがコメントで言われていましたが、復興叶ったらみなさんでお祝い見学に伺いたいですね。
こちらこそ、見てくださってありがとうございます。
神なる島久高島を望むことが出来る、首里城はやはり風水に適った場所に造られているのでしょうね。
わたしも久高島は未訪問です。
神々しい島ですので、わたしのような県外者が…と思ってしまいますが、いつか是非足を踏み入れてみたいです。
あぁそうですね、久高島の旧正月は厳かに、でも賑やかに行われたかな。
Posted by せまるはこがめせまるはこがめ at 2022年02月02日 15:31
首里城は、着々と再建が進んでいるようですね。
首里城が建つ前は、石垣はそのままで、大学の校舎がありました。実は大学が移転した後、首里城が建つ前の廃校でも火災がありました。
火の神は、なかなか居付かないものだと痛感しています。
Posted by BK at 2022年02月04日 17:07
BKさん

首里城復興、少しずつでも前に進んでいるようです。
しかし予想だにしませんでしたよね、まさか全焼してしまうなんて…。
予想外と言えば今のコロナの世の中も。
首里城復興もなかなか思うように進まない部分もあるでしょうね。
あ、そうですね。仰る通り、首里城以前は琉球大学の敷地だったのでしたか。
今は西原に移転しているかと思いますが…。
えっ、移転して廃校になった校舎も火災に遭っているのですか?
全く知りませんでした…何が原因だったのでしょう…。
首里城自体も何度も何度も焼失している事実がありますが、そもそも風水に則ってこの場所に建てられたのでは…と思ってしまいます。
火の神さまがこの場所には不在なのでしょうか。
Posted by せまるはこがめせまるはこがめ at 2022年02月04日 21:31
 
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