
2012年03月09日
2012年の不可思議
おお、更新せぬ間に3月も大分過ぎてる~。
あの・・・ひとつ疑問が生じました。
いつもこちらでお世話になっているにく子さん。
先日のにく子さんのブログでわたしが書きましたコメント(娘のいるウチではお雛様を旧暦3月3日まで出しています、という内容。)に戴いたお返事で。
「今年は旧暦の3月が2回ありますので、お雛様を長く飾ることが出来ますね。」というお言葉。
・・・旧3月が2回・・・。
えっ(゜д゜)?
こちらでは旧暦を日常に使用することが滅多にありませんので、カレンダーには普通記載されていません。
ですから沖縄からいつも取り寄せているJTA壁掛けカレンダー、そして沖縄手帳で確認を。
ありゃあ、気がつかなかった。。。
ええと、新4月20日が「旧3月30日」。そして翌4月21日が「旧閏3月1日」。
「旧3月31日」は何処へ行ったんだ?
そして其処から旧閏3月が始まって。。。追っていくと
新5月20日が「旧閏3月30日」となって、ここで「旧閏3月」が終わっています。
で、新5月21日から何事もなかったように「旧4月1日」が始まり・・・。
これはこちらで言うところの閏年、つまり「2月29日が存在する年」というのとは別個のものなのか?
旧暦では今年は13ヶ月あるということ?
よって新暦と旧暦とは1ヶ月と20日程ずれていってますが、「旧閏」とは、何の為の時間調整なんでしょうか?(お月様の御都合?)
やっぱり4年に1度の年廻りなのかなぁ?
次々と湧く疑問。
旧暦で同じ月が2度現れるという事実が、こちらでは話題にならない事例なので(まぁ、殆どと言っていいほど旧暦が機能していないから。)これは一体どういうことなのか。
旧暦が生きている沖縄に暮らしていらっしゃる方々でお分かりの方がおられましたら、無知なわたくしに教えていただけると、眠れぬ夜もぐっすり熟睡できるようになります。。。
でも、少しでも自分で解決出来るかと思って、広辞苑を開いてみました。(いまどきアナログな調べ方だなぁ。)
ええと、なになに。。。
「閏 (うるう)」とは
「地球が太陽を一周するのは365日5時48分46秒だから、その端数を積んで、太陽暦では4年に一回、2月の日数を29日とし。。。」
で、ここから先が重要なんですが
「太陰暦では平年を354日と定めているから、適当な割合で(!)一年を13ヶ月とする。」
ですって!!
沖縄の皆さんはもしかしたらこの規定をご存知だったかもしれません。
しかし、適当な割合って・・・誰が決めているというのだろう。
こちらに暮らしていると、お月様の暦って全く考えないので、にく子さんに教えていただくまで今年がそんな年に当たっているとは気がつきもせず。いやぁお勉強になりました。
確か明治維新の生活西洋化において、これまで使用されていた太陰暦が太陽暦に変更されたのでしたっけ。
沖縄語には日本の古語が残されているとも聞きますし、日本の昔の習慣が未だに生きているという点で、内地以上に古来日本の匂いを感じることがあります。
旧暦にのっとった行事が多いそうですしね。
旧暦でいうと今日はまだ2月17日。真冬の頃になるわけですな。
これを機に、カレンダーの日にちの下に書いてある小さい数字も気になるようになるかもです。
しかし、当たり前ですが、どんなに文明・文化が進んだって絶対に時は止められない。
太陽や月。
古代からずっと大きな宇宙に支配されて、時にそれらを崇拝の対象として、人間は暮らしてきたんだなぁ。
・・・なんてちょっと日常から離れた難しいこと、考えてしまいました。(たまには視点を大きく広げることも必要かな?)
あの・・・ひとつ疑問が生じました。
いつもこちらでお世話になっているにく子さん。
先日のにく子さんのブログでわたしが書きましたコメント(娘のいるウチではお雛様を旧暦3月3日まで出しています、という内容。)に戴いたお返事で。
「今年は旧暦の3月が2回ありますので、お雛様を長く飾ることが出来ますね。」というお言葉。
・・・旧3月が2回・・・。
えっ(゜д゜)?
こちらでは旧暦を日常に使用することが滅多にありませんので、カレンダーには普通記載されていません。
ですから沖縄からいつも取り寄せているJTA壁掛けカレンダー、そして沖縄手帳で確認を。
ありゃあ、気がつかなかった。。。
ええと、新4月20日が「旧3月30日」。そして翌4月21日が「旧閏3月1日」。
「旧3月31日」は何処へ行ったんだ?
そして其処から旧閏3月が始まって。。。追っていくと
新5月20日が「旧閏3月30日」となって、ここで「旧閏3月」が終わっています。
で、新5月21日から何事もなかったように「旧4月1日」が始まり・・・。
これはこちらで言うところの閏年、つまり「2月29日が存在する年」というのとは別個のものなのか?
旧暦では今年は13ヶ月あるということ?
よって新暦と旧暦とは1ヶ月と20日程ずれていってますが、「旧閏」とは、何の為の時間調整なんでしょうか?(お月様の御都合?)
やっぱり4年に1度の年廻りなのかなぁ?
次々と湧く疑問。
旧暦で同じ月が2度現れるという事実が、こちらでは話題にならない事例なので(まぁ、殆どと言っていいほど旧暦が機能していないから。)これは一体どういうことなのか。
旧暦が生きている沖縄に暮らしていらっしゃる方々でお分かりの方がおられましたら、無知なわたくしに教えていただけると、眠れぬ夜もぐっすり熟睡できるようになります。。。
でも、少しでも自分で解決出来るかと思って、広辞苑を開いてみました。(いまどきアナログな調べ方だなぁ。)
ええと、なになに。。。
「閏 (うるう)」とは
「地球が太陽を一周するのは365日5時48分46秒だから、その端数を積んで、太陽暦では4年に一回、2月の日数を29日とし。。。」
で、ここから先が重要なんですが
「太陰暦では平年を354日と定めているから、適当な割合で(!)一年を13ヶ月とする。」
ですって!!
沖縄の皆さんはもしかしたらこの規定をご存知だったかもしれません。
しかし、適当な割合って・・・誰が決めているというのだろう。
こちらに暮らしていると、お月様の暦って全く考えないので、にく子さんに教えていただくまで今年がそんな年に当たっているとは気がつきもせず。いやぁお勉強になりました。
確か明治維新の生活西洋化において、これまで使用されていた太陰暦が太陽暦に変更されたのでしたっけ。
沖縄語には日本の古語が残されているとも聞きますし、日本の昔の習慣が未だに生きているという点で、内地以上に古来日本の匂いを感じることがあります。
旧暦にのっとった行事が多いそうですしね。
旧暦でいうと今日はまだ2月17日。真冬の頃になるわけですな。
これを機に、カレンダーの日にちの下に書いてある小さい数字も気になるようになるかもです。
しかし、当たり前ですが、どんなに文明・文化が進んだって絶対に時は止められない。
太陽や月。
古代からずっと大きな宇宙に支配されて、時にそれらを崇拝の対象として、人間は暮らしてきたんだなぁ。
・・・なんてちょっと日常から離れた難しいこと、考えてしまいました。(たまには視点を大きく広げることも必要かな?)
Posted by せまるはこがめ at 10:35│Comments(15)
この記事へのコメント
うぃ。そういえば今年は閏月もあるんですね。
ちゃんと旧暦の仕組みを説明すると長くなりすぎてコメント欄に収まりませんので、ザックリと掻いつまんで説明します。話半分くらいで聞いてください。
まず、世界には大きく分けて2つの暦があります。
1・太陽が地球の周りを一周するまでの時間を計った『太陽暦』
太陽が一周するのにかかる時間はおよそ365.2日。
これを1太陽年と言います。
2.月の満ち欠けを計った『太陰暦』
月が完全に消えた状態(新月)から完全に現れるまで(満月)はおよそ29.5日。
これを1朔望月と呼びます。
つまり元々、『年』というのは太陽暦、『月』というのは太陰暦なのですね。
しかし困りました。
太陰暦の29.5日×12は354日。
太陽暦の一年である365日には11日足りません。
太陰暦を使い続ければ17年で夏と冬が逆転してしまいます。
そこで作られた折衷案が『太陰太陽暦』。
現在の暦で言う『閏年』は正確には『閏日』と言い、4年に一度1日増やすことですが、太陰太陽暦では『閏月』と言って、月そのものを追加します。
その理由は簡単。
太陽暦と太陰暦の誤差11日は3年でおよそひと月になる為。
では閏月は一年のどこに差し込むべきなのか。
これを説明するには更に『二十四節気』を知らなくてはなりません。
二十四節気とは太陽暦を単純に二十四等分したもの。
夏至とか大寒とかですね。
月に名前をつける時は二十四節気の名前から取って、『冬至十一月』が含まれる月が11月。『大寒十二月』が含まれる月が12月と呼ばれます。
重要なのは『12月だから大寒十二月という名前』なのではなく、『大寒十二月があるから12月という名前』なのだということです。
しかし二十四節気は太陰暦を二十四等分したものなので1節気およそ30.4日。
対して太陰暦は29.5日。
これだとまたもや徐々に日付がズレていき、32ヶ月で節気と節気の間にすっぽりとはまってしまう月ができてしまいます。
月の名前は節気の名前から取るのがルールなので、これではその月に名前がつけられません。
そこでこのすっぽりはまってしまった月を閏月とし、3月の後に来た閏月を『閏三月』とすることになったのです。
長々とすみません。
おわかりいただけたでしょうか。
できるだけ簡潔に書いたつもりですが、暦の話はどうしても長くなってしまいますね…
ちゃんと旧暦の仕組みを説明すると長くなりすぎてコメント欄に収まりませんので、ザックリと掻いつまんで説明します。話半分くらいで聞いてください。
まず、世界には大きく分けて2つの暦があります。
1・太陽が地球の周りを一周するまでの時間を計った『太陽暦』
太陽が一周するのにかかる時間はおよそ365.2日。
これを1太陽年と言います。
2.月の満ち欠けを計った『太陰暦』
月が完全に消えた状態(新月)から完全に現れるまで(満月)はおよそ29.5日。
これを1朔望月と呼びます。
つまり元々、『年』というのは太陽暦、『月』というのは太陰暦なのですね。
しかし困りました。
太陰暦の29.5日×12は354日。
太陽暦の一年である365日には11日足りません。
太陰暦を使い続ければ17年で夏と冬が逆転してしまいます。
そこで作られた折衷案が『太陰太陽暦』。
現在の暦で言う『閏年』は正確には『閏日』と言い、4年に一度1日増やすことですが、太陰太陽暦では『閏月』と言って、月そのものを追加します。
その理由は簡単。
太陽暦と太陰暦の誤差11日は3年でおよそひと月になる為。
では閏月は一年のどこに差し込むべきなのか。
これを説明するには更に『二十四節気』を知らなくてはなりません。
二十四節気とは太陽暦を単純に二十四等分したもの。
夏至とか大寒とかですね。
月に名前をつける時は二十四節気の名前から取って、『冬至十一月』が含まれる月が11月。『大寒十二月』が含まれる月が12月と呼ばれます。
重要なのは『12月だから大寒十二月という名前』なのではなく、『大寒十二月があるから12月という名前』なのだということです。
しかし二十四節気は太陰暦を二十四等分したものなので1節気およそ30.4日。
対して太陰暦は29.5日。
これだとまたもや徐々に日付がズレていき、32ヶ月で節気と節気の間にすっぽりとはまってしまう月ができてしまいます。
月の名前は節気の名前から取るのがルールなので、これではその月に名前がつけられません。
そこでこのすっぽりはまってしまった月を閏月とし、3月の後に来た閏月を『閏三月』とすることになったのです。
長々とすみません。
おわかりいただけたでしょうか。
できるだけ簡潔に書いたつもりですが、暦の話はどうしても長くなってしまいますね…
Posted by 昆布山葵 at 2012年03月09日 14:23
あ゛。ちょっと打ち間違えてました。
二十四節気は太陽暦を二十四等分したもの。
が正解です。
訂正してお詫び申し上げます。
二十四節気は太陽暦を二十四等分したもの。
が正解です。
訂正してお詫び申し上げます。
Posted by 昆布山葵 at 2012年03月09日 14:30
こんばんは。 私が何気なく書いたことがせまるはこがめさんを悩ませることになってしまいすみません・・・。
でも「昆布山葵さん」の解説に、私も勉強になりました。
沖縄のお墓や仏壇のCMで「今年はユンジチです」ってぐらいの知識だったので(笑)
昆布山葵さん ありがとうございました☆ にく子
でも「昆布山葵さん」の解説に、私も勉強になりました。
沖縄のお墓や仏壇のCMで「今年はユンジチです」ってぐらいの知識だったので(笑)
昆布山葵さん ありがとうございました☆ にく子
Posted by 福のにくはら
at 2012年03月09日 19:32

昆布山葵さん
大変に詳しく、学術的なお答え。
まるで教授の教えのように。
昆布さんからこのようなお話がうかがえるとは(←失礼。)
・・・いや、感心しているのですよ。昆布さんお若いのに。
え、もしかして沖縄の若者は皆太陰暦に明るいとか?
ま、ともかく暦についの良いお勉強になりました。ありがとうございますです。
何度も読んでひとつひとつ理解しました。が、またまたわかんなくなったことも・・・。
ええと・・・
「閏年」と「閏日」は同時にやってくるものなのか。
・・・あっ、違う。「閏年」は3年に一度って昆布さんが書いてくれていますね。えっ、じゃ2012年、今年は・・・ふたつがいっぺんにやってきた特別な年、ということ!?
ええと・・・
「月の名前」のとこで・・・。
11月と12月の例を挙げてくださっていますが・・・
その他の月名は例えば・・・立春が入っているから「立春2月」晴明が入っているから「晴明4月」・・・こういう言い方でいいんでしょうか?
で、すっぽり空いている「閏」を嵌めた月が「閏3月」?
だから「閏月」は必ず3月になる・・・?
ああ考えてたらまたドツボにハマリそう・・・。
大変に詳しく、学術的なお答え。
まるで教授の教えのように。
昆布さんからこのようなお話がうかがえるとは(←失礼。)
・・・いや、感心しているのですよ。昆布さんお若いのに。
え、もしかして沖縄の若者は皆太陰暦に明るいとか?
ま、ともかく暦についの良いお勉強になりました。ありがとうございますです。
何度も読んでひとつひとつ理解しました。が、またまたわかんなくなったことも・・・。
ええと・・・
「閏年」と「閏日」は同時にやってくるものなのか。
・・・あっ、違う。「閏年」は3年に一度って昆布さんが書いてくれていますね。えっ、じゃ2012年、今年は・・・ふたつがいっぺんにやってきた特別な年、ということ!?
ええと・・・
「月の名前」のとこで・・・。
11月と12月の例を挙げてくださっていますが・・・
その他の月名は例えば・・・立春が入っているから「立春2月」晴明が入っているから「晴明4月」・・・こういう言い方でいいんでしょうか?
で、すっぽり空いている「閏」を嵌めた月が「閏3月」?
だから「閏月」は必ず3月になる・・・?
ああ考えてたらまたドツボにハマリそう・・・。
Posted by せまるはこがめ at 2012年03月09日 20:44
にく子さん
ああ、こちらこそ誤解を招く書き方で御免なさいね。
いえいえ、「考え込んでいる」とはいっても、興味を持って調べたり、書いたりしているので、半ば楽しんでおりますから。
にく子さんのお言葉がきっかけで賢くなれましたよ(笑)
むしろにく子さんの日常のお話の中に、さらっと旧暦が出てきたことに、流石沖縄だなぁって感動したものです。
そうですね、昆布さんの丁寧な解説、為になりました。
で、もうひとつ!
にく子さんがまたわたしにピン、と来るキーワードを教えてくれましたよ~。
「ユンジチ」・・・ずっと忘れていた言葉、でも思い出した。昔読んだ沖縄本で気になった言葉。
・・・2階の本棚からその本を探し出してきましたよ。
ん、その本によると
「平成10年はユンジチで、5月が2回あり・・・」となってます。(あらぁ~3月とは限らないのか。)
そして「ユンジチの2度目の月は、神無月にあたり、その月に新しいことをしても、伝統としきたりを重んじる神すらも気づかない。」から、仏壇・お位牌を交換しても大丈夫だとか。え、ほんとにそれを謳ったCMしているんですね。
因みにこの解説を書いたのは藤木勇人さん。
皆さんのお陰で旧暦に関心が湧いてきました!
ああ、こちらこそ誤解を招く書き方で御免なさいね。
いえいえ、「考え込んでいる」とはいっても、興味を持って調べたり、書いたりしているので、半ば楽しんでおりますから。
にく子さんのお言葉がきっかけで賢くなれましたよ(笑)
むしろにく子さんの日常のお話の中に、さらっと旧暦が出てきたことに、流石沖縄だなぁって感動したものです。
そうですね、昆布さんの丁寧な解説、為になりました。
で、もうひとつ!
にく子さんがまたわたしにピン、と来るキーワードを教えてくれましたよ~。
「ユンジチ」・・・ずっと忘れていた言葉、でも思い出した。昔読んだ沖縄本で気になった言葉。
・・・2階の本棚からその本を探し出してきましたよ。
ん、その本によると
「平成10年はユンジチで、5月が2回あり・・・」となってます。(あらぁ~3月とは限らないのか。)
そして「ユンジチの2度目の月は、神無月にあたり、その月に新しいことをしても、伝統としきたりを重んじる神すらも気づかない。」から、仏壇・お位牌を交換しても大丈夫だとか。え、ほんとにそれを謳ったCMしているんですね。
因みにこの解説を書いたのは藤木勇人さん。
皆さんのお陰で旧暦に関心が湧いてきました!
Posted by せまるはこがめ at 2012年03月09日 21:28
いや、普通は太陰暦どころか旧暦のこともよく知らないと思いますよ。
昆布は沖縄知識検定資格という、何の役にも立たない資格を所持してまして、沖縄の事に関しては人より多少勉強しているのです。
ご質問に答えますが、あくまでザックリとした説明になるので正確な数値は興味があれば辞典などで調べてみてくださいね。
閏年と閏月の使い方は少し違います。
閏年(閏日)は太陽暦の日数を調節する為のもので、一年は正確に言うと365日と5時間ちょい。
この余った5時間ちょいが積み重なって、4年間でちょうど24時間になります。
だから4年に一度だけ1日増やして誤差を調節する。これが閏年です。
そして閏月は太陰暦の日数を太陽暦の一年と合わせる為のもの。
太陽暦と太陰暦には11日の誤差があるので、この11日が3年積み重なると33日でほぼ1ヶ月になります。
これを消費する為にあるのが閏月。
但しこの計算では閏月を入れても3日余るので、正確に言うと閏月は19年に7回入ります。
ですから今年のように新暦の閏年と旧暦の閏月が同時に起こることもあります。
次。
月の名前の付け方です。
先ほどは文字数足りなくて書けませんでしたが、二十四節気は『立春正月節』のような『節気』と『雨水正月中』のような『中気』に分かれています。
月の名前になるのは『中気』の方。
『春分二月中』がある月は『二月』という名前に、『穀雨三月中』がある月が『三月』という名前になったわけです。
この中気と中気の間が30.4日なので太陰暦の29.5で数えると中気が一つも無い月が出てきます。
これが閏月ですね。
つまり閏月とは、中気が無い月のことです。
今回はたまたま閏三月ですが、五月の後に中気の無い月があれば閏五月、十二月の後なら閏十二月になります。
説明下手で申し訳ない。
昆布は沖縄知識検定資格という、何の役にも立たない資格を所持してまして、沖縄の事に関しては人より多少勉強しているのです。
ご質問に答えますが、あくまでザックリとした説明になるので正確な数値は興味があれば辞典などで調べてみてくださいね。
閏年と閏月の使い方は少し違います。
閏年(閏日)は太陽暦の日数を調節する為のもので、一年は正確に言うと365日と5時間ちょい。
この余った5時間ちょいが積み重なって、4年間でちょうど24時間になります。
だから4年に一度だけ1日増やして誤差を調節する。これが閏年です。
そして閏月は太陰暦の日数を太陽暦の一年と合わせる為のもの。
太陽暦と太陰暦には11日の誤差があるので、この11日が3年積み重なると33日でほぼ1ヶ月になります。
これを消費する為にあるのが閏月。
但しこの計算では閏月を入れても3日余るので、正確に言うと閏月は19年に7回入ります。
ですから今年のように新暦の閏年と旧暦の閏月が同時に起こることもあります。
次。
月の名前の付け方です。
先ほどは文字数足りなくて書けませんでしたが、二十四節気は『立春正月節』のような『節気』と『雨水正月中』のような『中気』に分かれています。
月の名前になるのは『中気』の方。
『春分二月中』がある月は『二月』という名前に、『穀雨三月中』がある月が『三月』という名前になったわけです。
この中気と中気の間が30.4日なので太陰暦の29.5で数えると中気が一つも無い月が出てきます。
これが閏月ですね。
つまり閏月とは、中気が無い月のことです。
今回はたまたま閏三月ですが、五月の後に中気の無い月があれば閏五月、十二月の後なら閏十二月になります。
説明下手で申し訳ない。
Posted by 昆布山葵 at 2012年03月09日 22:37
昆布山葵さんの詳しい説明に感心。
へぇ~、そうだったんだ?
イヤ、県民でもこんなに詳しい人は滅多にいません。
旧暦を参考にはするけど、なぜこの暦なのかを説明する必要はないからなぁ。
へぇ~、そうだったんだ?
イヤ、県民でもこんなに詳しい人は滅多にいません。
旧暦を参考にはするけど、なぜこの暦なのかを説明する必要はないからなぁ。
Posted by B_islander at 2012年03月10日 10:33
こんにちは。 昆布山葵さんは「沖縄検定資格」をもっていらしゃるんですね~。 私も興味があってテキストを見ていましたが、昆布山葵さんはより学んでいらっしゃるんですね~。 素晴らしい!!です。
それとせまるはこがめさんが取り上げて下さったお陰で、私も勉強させてもらえて得した気分です^^。 ありがとうございます♪ にく子
それとせまるはこがめさんが取り上げて下さったお陰で、私も勉強させてもらえて得した気分です^^。 ありがとうございます♪ にく子
Posted by 福のにくはら
at 2012年03月10日 14:51

これはこれは!非常に興味深い!
そして、素晴らしい昆布山葵さんのアンサー!僕もかなり勉強になりました!ありがとうございます!(^^)!
僕は旧暦には無頓着で、潮の満ち引き時間だけを気にして、朝の通勤&退勤時に海を見て、満干の差であ~そろそろ一日(旧暦)だなぁ~とか、15日(旧暦)だなぁ~とか!(笑)そのくらいですかねぇ~。。。(^^ゞ
カレンダーって何気に色んな情報が入ってて重宝しますね!ちなみにうちのカレンダー、先日数えてみたんですけど6個ありました(笑)
そして、素晴らしい昆布山葵さんのアンサー!僕もかなり勉強になりました!ありがとうございます!(^^)!
僕は旧暦には無頓着で、潮の満ち引き時間だけを気にして、朝の通勤&退勤時に海を見て、満干の差であ~そろそろ一日(旧暦)だなぁ~とか、15日(旧暦)だなぁ~とか!(笑)そのくらいですかねぇ~。。。(^^ゞ
カレンダーって何気に色んな情報が入ってて重宝しますね!ちなみにうちのカレンダー、先日数えてみたんですけど6個ありました(笑)
Posted by ちょっと変わった帯屋さん
at 2012年03月10日 14:59

昆布山葵さん
お忙しい中、またも御丁寧な解説をくださり感謝しています。
ほんとこれは、わたしへのコメントというよりも、多くの皆さんにお読みいただくべき。
沖縄知識検定資格・・・。素晴らしい。昆布さんは沖縄への郷土愛を強くお持ちなんですね。そういえばわたしも以前・・・「沖縄旅行地理検定」で達人認定されたのですが、これはJTB主催の・・・ほんと大したことないものでした。。。
うん、そうですか。
「新暦の閏年と旧暦の閏月が同時に起こることもあり・・・」これは新暦と旧暦の周期の単なる公倍数年で起こるわけではないようですね。閏月は19年に7回入る。難しい計算です。今年はほんと特別なのかも。このことに気づけただけでもなんか嬉しい。
え、それから「節気」と「中気」ですって。。。
広辞苑、広辞苑、と。(←また)
「中気」とは 二十四節気をひとつおきにとった分点。雨水を正月中、春分を2月中とし、以下穀雨・小満・夏至・大暑・処暑・秋分・霜降・小雪・冬至・大寒と続く。中気を含まない月を旧暦で閏月とした。
・・・おお、昆布さんの仰るとおり・・・
昆布山葵さん、おそるべし。
お忙しい中、またも御丁寧な解説をくださり感謝しています。
ほんとこれは、わたしへのコメントというよりも、多くの皆さんにお読みいただくべき。
沖縄知識検定資格・・・。素晴らしい。昆布さんは沖縄への郷土愛を強くお持ちなんですね。そういえばわたしも以前・・・「沖縄旅行地理検定」で達人認定されたのですが、これはJTB主催の・・・ほんと大したことないものでした。。。
うん、そうですか。
「新暦の閏年と旧暦の閏月が同時に起こることもあり・・・」これは新暦と旧暦の周期の単なる公倍数年で起こるわけではないようですね。閏月は19年に7回入る。難しい計算です。今年はほんと特別なのかも。このことに気づけただけでもなんか嬉しい。
え、それから「節気」と「中気」ですって。。。
広辞苑、広辞苑、と。(←また)
「中気」とは 二十四節気をひとつおきにとった分点。雨水を正月中、春分を2月中とし、以下穀雨・小満・夏至・大暑・処暑・秋分・霜降・小雪・冬至・大寒と続く。中気を含まない月を旧暦で閏月とした。
・・・おお、昆布さんの仰るとおり・・・
昆布山葵さん、おそるべし。
Posted by せまるはこがめ at 2012年03月10日 21:53
B islanderさん
ね、びっくりです。
今年の旧暦がそんなことになっていたことに驚き、疑問を抱き、そして沖縄の皆さんの生活に旧暦が生きていることに感動して記事を書いてみたのですが、こんなに深いお返事が返ってくるとは、正直予想外でした。。。
それから、にく子さんの「ユンジチ」という言葉に記憶が蘇りまして。
10年程前に読んだ沖縄本にもそのヒントがあったのでした。
読んだ当時は、「旧暦で13ヶ月ある年が廻ってくる。その年は仏壇・お位牌を買い換える年に・・・云々」に、へぇ。。。と考え込み、興味を感じたものです。沖縄の人の考え方っておもしろいなぁ、と。
でもその時はそれ以上深く追求することもなく・・・13ヶ月ある閏年のこともいつしか忘れてました(笑)
まさか今年その年に当たっていたなんて。
まさか今になってまさに沖縄の方にその事実を教えていただくとは・・・。それだけとってもこのブログを始めた意義がありましたよ!
いや~、皆さんのお陰で勉強になる、なる。。。
ね、びっくりです。
今年の旧暦がそんなことになっていたことに驚き、疑問を抱き、そして沖縄の皆さんの生活に旧暦が生きていることに感動して記事を書いてみたのですが、こんなに深いお返事が返ってくるとは、正直予想外でした。。。
それから、にく子さんの「ユンジチ」という言葉に記憶が蘇りまして。
10年程前に読んだ沖縄本にもそのヒントがあったのでした。
読んだ当時は、「旧暦で13ヶ月ある年が廻ってくる。その年は仏壇・お位牌を買い換える年に・・・云々」に、へぇ。。。と考え込み、興味を感じたものです。沖縄の人の考え方っておもしろいなぁ、と。
でもその時はそれ以上深く追求することもなく・・・13ヶ月ある閏年のこともいつしか忘れてました(笑)
まさか今年その年に当たっていたなんて。
まさか今になってまさに沖縄の方にその事実を教えていただくとは・・・。それだけとってもこのブログを始めた意義がありましたよ!
いや~、皆さんのお陰で勉強になる、なる。。。
Posted by せまるはこがめ at 2012年03月10日 22:35
にく子さん
いいえ~。ほんとにく子さんのお陰でカレンダーの旧暦を確認し、「2012年の真実(!)」に気づくことができたのです。
こうして記事にすることができて、有り難いお返事もいただけました。素晴らしい題材をありがとうございました。
にく子さんも、沖縄知識検定のお勉強をされていらっしゃるんですね。大人になってからの勉強は、学生時代とはまた違って楽しいですね。・・・お忙しい中、素晴らしいことです。
暦についてじっくり考えるなんてなかなかないことなので、今回は良い機会になりました。それにしても月の周期・・・欠けては、また満ちてゆき・・・を計算して時間に読み取る。先人の知恵には感心させられます。う~ん、わたしも小さいことにくよくよしないで、先を見なくちゃ。
いいえ~。ほんとにく子さんのお陰でカレンダーの旧暦を確認し、「2012年の真実(!)」に気づくことができたのです。
こうして記事にすることができて、有り難いお返事もいただけました。素晴らしい題材をありがとうございました。
にく子さんも、沖縄知識検定のお勉強をされていらっしゃるんですね。大人になってからの勉強は、学生時代とはまた違って楽しいですね。・・・お忙しい中、素晴らしいことです。
暦についてじっくり考えるなんてなかなかないことなので、今回は良い機会になりました。それにしても月の周期・・・欠けては、また満ちてゆき・・・を計算して時間に読み取る。先人の知恵には感心させられます。う~ん、わたしも小さいことにくよくよしないで、先を見なくちゃ。
Posted by せまるはこがめ at 2012年03月10日 23:16
ちょっと変わった帯屋さん
そうですね、暦に関して普段考えることなどないのですが、(ええと、今日何日だっけ?くらいのこと(笑) )皆さんのお陰で興味深い今回の記事になりました。
昆布さんのお答えが物凄くて・・・皆さんに読んでいただいてわたしまで嬉しいです。
帯屋さんは釣りをされるから、潮の満ち引きに関してお詳しいでしょう。でも海を見ただけで、旧暦何日が解るなんて!う~ん、海と共に生きている感じがして、かっこいいなぁ。生活の中に、自然に、当たり前に海があるようで。わたしなんて、もうどのくらい海を見ていないかなぁ。。。
干潮・満潮もお月様の仕業ですね。ほんとにこの世界は宇宙に支配されているというか、なにか大きな力を感じます。
おうちのカレンダー、お部屋を回って全部数えてみられたんですか。んん、何か目的があって・・・?勿論旧暦も記されているかな。
ええと、うちにはカレンダーいくつあるでしょ。あらぁ、沖縄から取り寄せたものだけでも5つ、ありました(笑)
そうですね、暦に関して普段考えることなどないのですが、(ええと、今日何日だっけ?くらいのこと(笑) )皆さんのお陰で興味深い今回の記事になりました。
昆布さんのお答えが物凄くて・・・皆さんに読んでいただいてわたしまで嬉しいです。
帯屋さんは釣りをされるから、潮の満ち引きに関してお詳しいでしょう。でも海を見ただけで、旧暦何日が解るなんて!う~ん、海と共に生きている感じがして、かっこいいなぁ。生活の中に、自然に、当たり前に海があるようで。わたしなんて、もうどのくらい海を見ていないかなぁ。。。
干潮・満潮もお月様の仕業ですね。ほんとにこの世界は宇宙に支配されているというか、なにか大きな力を感じます。
おうちのカレンダー、お部屋を回って全部数えてみられたんですか。んん、何か目的があって・・・?勿論旧暦も記されているかな。
ええと、うちにはカレンダーいくつあるでしょ。あらぁ、沖縄から取り寄せたものだけでも5つ、ありました(笑)
Posted by せまるはこがめ at 2012年03月10日 23:38
こんばんは~☆
これも、うるう年の影響があるのかな。
旧暦、今までは全くといっていいほど
気にしてきませんでしたが
祭りや農業、海に関することなど
旧暦を基にしていることが多いので、
旧暦のことを気にするようになってきました。
これも、うるう年の影響があるのかな。
旧暦、今までは全くといっていいほど
気にしてきませんでしたが
祭りや農業、海に関することなど
旧暦を基にしていることが多いので、
旧暦のことを気にするようになってきました。
Posted by みるくざけ at 2012年03月12日 20:24
みるくざけさん
今年が閏で旧3月が2回あるなんて、全く気が付かず、へええ・・・こんな年もあるんだ。。。と感心して今回書いてみたのですが、暦や旧暦に関してとても良い勉強になりました。
こちらでは殆ど旧暦を使用することが無いので、カレンダーにも普通は記載されていませんし、行事に関わることもありません。
でも沖縄では今でも生活の中に旧暦が生きていること、旧暦で年中行事を執り行っていること、昔の日本が残っているようで、素晴らしいことだと思います。
カレンダーの旧暦を見て、何日は〇〇をする日というように、普通に日常の中に組み込まれているのでしょうか。
それにしても昔の人は、痩せてはまた太ってゆくお月様を眺めて、時の周期を計算する。。。凄い事を考えついたものです。潮の満ち引きもそうですが、古代の人は自然と向き合って生活して、暮らしのリズムを刻んでいたんですね。
そういえば夕べはお月様がとても綺麗でした。昔の人に習って、たまにはゆっくり夜空を眺めてみることもいいものですね。
今年が閏で旧3月が2回あるなんて、全く気が付かず、へええ・・・こんな年もあるんだ。。。と感心して今回書いてみたのですが、暦や旧暦に関してとても良い勉強になりました。
こちらでは殆ど旧暦を使用することが無いので、カレンダーにも普通は記載されていませんし、行事に関わることもありません。
でも沖縄では今でも生活の中に旧暦が生きていること、旧暦で年中行事を執り行っていること、昔の日本が残っているようで、素晴らしいことだと思います。
カレンダーの旧暦を見て、何日は〇〇をする日というように、普通に日常の中に組み込まれているのでしょうか。
それにしても昔の人は、痩せてはまた太ってゆくお月様を眺めて、時の周期を計算する。。。凄い事を考えついたものです。潮の満ち引きもそうですが、古代の人は自然と向き合って生活して、暮らしのリズムを刻んでいたんですね。
そういえば夕べはお月様がとても綺麗でした。昔の人に習って、たまにはゆっくり夜空を眺めてみることもいいものですね。
Posted by せまるはこがめ at 2012年03月13日 20:34